■ 2010-06-21
■ 言葉の持つ響き、語感というものはある。
■ 「あやめ」という言葉が元々は何を意味していたかはよく知らないけれど、・・・
■ 「め」は「女」にも通じるし、
■ 「あや」は綾、彩、文、・・・女の名にも用いられる。
■ だから、「あやめ」を花菖蒲のこととして、あるいは、そうした美しく感じられる花をさすと思っても、・・・
■ それは自然の成り行きというものだろう。
■ そう感じはじめてから後に、・・・
ほととぎす鳴くやさ月のあやめ草あやめも知らぬ恋をするかな
■ この歌を読んだとき、「恋」という言葉があるから、なお、何か、「あやめ」と言う言葉から花を思い浮かべたとしても、・・・
■ おかしく感じないのかもしれない。
■ しかし、まあ、この歌が詠われた頃、「あやめ草」が生活上必要な、例えば、薬などとしてかどうかは知らないが、・・・
■ 何か、この季節、重要なものとして扱われていたに違いない。
■ 身近によく知られていたから歌にも詠われたということだろう。