野鳥と俳句

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遊水

こんな近くに青い鳥

 

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■ 野鳥の写真を撮るようになって、多くの人に接するようになった。

■ そんなに深い付き合いはないが、・・・

■ 多少の会話もするので、色々だな、と思う。

■ 自分の場合、感覚的には、俳句を作るのとあまり変わらない。

■ あるいは、小説家が小説を書くのと同じようなものかもしれない。

■ 言葉で表現するかわりに一枚一枚の写真で表現する、という感じだ。

■ うまく表現できたと思うときもあるし、そうでない時もある。

■ まあ、そんなものだ。

■ 人には想像力というものがある。

■ たとえ、不出来な写真であろうとも、見て何かを掴んでくれればいい。

■ 要するに、全体で、私が捉え、表現できた野鳥の世界ということだ。

■ 多様な世界の全てを捉えることはできない。

■ ただ、自分たち人間以外にこんな世界がある、それを感じることができればいいと思う。

■ そして、できれば、それを大切にしなくては、と思ってくれればな、と思う。

新緑や こんな近くに 青い鳥   遊水

オオルリ

■ 春の渡りの頃、「何を撮っているんですか」と訊かれて、オオルリの写真を見せたことがあった。

■ すると、「ええっ、こんなきれいな鳥が近くにいるんですか」、とその人は言った。

■ それを、句にした。

■ 写真でなく、こんな句で世界を表現的たら、それはそれで、またいいように思う。

■ ・・・、さて、また、秋の渡りの季節になった。

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