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パブリック・リレーション

 

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■ いつだったか、日経新聞に、中野香織の「モードの方程式」、「PRの力」という文章あった。

■ PRは、・・・、Public Relations の略語である。・・・、と。

■ ファッションという分野での話し、面白く読んだ。

■ 辞書には、(会社、団体、軍などの)、渉外事務、広報活動、宣伝、とある。

■ さて、・・・

グレアム・グリーン著、田中西二郎訳、「おとなしいアメリカ人」、早川書房、1960年

■ これは、ベトナムでの話しだけれど、・・・

■ 初めの方に、次のような部分があった。

パイルは優秀な成績で--論文の題目は何だったか、パブリック・リレーションだったか、演劇学だか知らぬが、とにかくアメリカ人のやりそうな研究で学位をとっている。

■ ・・・、と。

■ Public Relations が訳されず、そのまま片仮名だということは、当時、・・・

■ 訳者には、「軍の活動」あるいは「国際的な政治活動」とは十分認識されていなかったのかもしれない。

■ フランスがインドシナを植民地としていたのは、1887年〜1940年。

■ フランスが挑発して、インドシナ戦争が勃発したのは、1946年。

■ 映画・「太陽がいっぱい」の主演のアラン・ドロンがインドシナ戦争に従軍していたのは、1952年。

■ グレアム・グリーンがベトナムに行ったのは、1950年〜1955の間の4回で、・・・

■ この小説は、この戦争を背景に書かれている。

■ イギリスの記者である主人公が、アメリカ人のパイルをさして「おとなしいアメリカ人」と言う。

■ しかし、テロ等、裏工作のために派遣されたのが、パイルで、・・・

■ この(ダーティーな)任務を除けば、「おとなしいアメリカ人」ということになるのか。

■ 強烈な皮肉が込められている。

■ 時代は移っても、・・・

■ 国民性が、そう簡単に変るものではなく、・・・

■ アメリカが極度にテロを恐れるのも、・・・

■ 自分を鏡に映して見るように、そのやり口を熟知しているからに他ならない。

■ 主人公は、赤ん坊も巻き込む無差別の殺戮を許せず、・・・

■ パイルの抹殺に手を貸すことが、物語の最後の方で明らかになる。

グレアム・グリーン著、田中西二郎訳、「コンゴ・ベトナム日記」、早川書房

■ これも併せて読むといいのかもしれない。

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