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万葉、墨つぼ | 菫色 | 菫に語り及ぶ時

■ 2011-02-18

■ 牧野新日本植物図鑑をみると、スミレ科の植物は61で、案外多い。

■ 「スミレ」は、・・・

墨入れ、墨つぼ

Viola mandshurica

Viola mandshurica - Google 検索

牧野富太郎 植物知識

■ (ツボスミレ)ニョイスミレ

Viola verecunda

・・・ 「ツボスミレの名が不純でまぎらわしいので筆者が命名しなおしたものである。」とある。

・・・ その他、図鑑でこの項の説明は面白い、が、まあ、いいか。

Viola verecunda - Google 検索

■ ニオイスミレ

Viola odorata

sweet violet

sweet violet - Google 検索

■ さて、・・・

■ 古くから歌にもあるが、例えば、・・・

春の野に 菫摘みにと 来し吾ぞ 野を懐かしみ 一夜宿(ね)にける  萬葉集 巻八 一四二四 山部赤人

万葉の花すみれ

■ スミレという名称が墨入れからきたとするならば、・・・

■ この歌の以前から墨入れの形がそんな形だったということか。

■ 大工道具の歴史を調べてみる必要があるということになる。

■ まあ、木造建築は現代と比較して、建材も立派だし、優れていたのだから、墨つぼはもちろん使われていたと思うが、・・・

■ その形だ。

■ ついでに、・・・

YouTube - すみれの花咲く頃 鮫島有美子

■ 「すみれの咲く頃」と歌っている。すみれそのものを歌っているわけではない。

■ もちろん、「墨いれ」を頭に思い描いて歌っているわけではないだろう。

■ これが、ダリアだったら、歌にもなならない。

■ スミレという言葉の響きがいいのだ。

■ ただ、可憐な花あるいはその色を思い浮かべているかもしれない。

■ 可憐といっても、61種もあるのだから、小さいながら、環境に順応して、生命力はあるということだ。

菫ほどな小さき人に生まれたし  夏目漱石

■ 漱石の謙虚だか、存在感のある強靭な精神をうかがわせる。

■ 胃潰瘍で死ぬのだから空威張的なところはあるにしても、明治の人の気持ちが表れている。

■ それは明治という時代の、一夜漬け的な、いわゆる「お上」や役人に対する反骨の表れでもある。

■ 一つの句にもそれが作られた時代背景というものがある。

■ わざわざ、「小さき人に生まれたし」という願望を詠んだわけではない。

■ 俺は俺、野に咲く花、例えば菫、それでいい。

■ 夏目漱石だから言えた言葉だ。

■ 宝塚歌劇の歌うスミレを思い浮かべていては夏目漱石の句の意味も分からない。

■ 野辺に咲くすみれを実際は見たことがない人だっているだろうけど、・・・

山路きて なにやらゆかし すみれ草  芭蕉

■ なにやら、だから、厳密にいうことなどないが、・・・

■ その「ゆかし」さ、ってどんな感じかな。


■ 色々面白いサイトがある。

Violaceae スミレ科 / 切手植物園 PLANT STAMPS OF THE WORLD

春の野にすみれ摘みにと

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