野鳥と俳句

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遊水

芥川龍之介、お釈迦さま

 

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■ 2010-03-15

■ たまたま、芥川龍之介の話になり、全集をとりだした。

■ それからしばらくして、「蜘蛛の糸」、を再読した。

やがて、お釈迦さまはその池のふちにおたたずみになって、

水の面をおおっているハスの葉の間から、

ふと下の様子をごらんになりました。

この極楽のハス池の下は、

ちょうど地獄の底にあたっておりますから、・・・

■ ・・・、と、このように断定的に書かれると、・・・

苦悩に満ちた本当のお姿を包み込むばかりに

お釈迦様のイメージが頭の中にふくらみ、

あたかも実像のようにはっきりと匂い立ってくるのが感じられ

あきれるばかりでございます。

今度、蓮池に寄る機会がございましたら、キラキラと光る水玉をのせた大きな葉の間から、・・・

池の底をそっと覗いてみようかという気にさえなるかのように感じられるのでございます。

■ と、書き方によって、何と、まあ、・・・

■ 何といおうか、釈迦に関する認識とでもいうのか、・・・

■ 「言葉というものは魔物でございます」、と、まあ、・・・

■ どうでもいいか。

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