■ 2011-05-27
■ 渡部昇一著、「」英語の語源」をぱらぱら見ていたら、・・・
■ nature に関して、「漱石の卓見」という箇所があった。
■ で、ちょっと当たってみた。
■ その後で、・・・・
■ 白川静著「字通」を見ると、・・・
自然、本来のまま。
[荘子、応帝王]
汝、心を淡にして遊ばせ、気を漠にし合し、
物の自然に順ひて、私を容ること無くんば、
天下治まらん。
■ これは、例えば、・・・
自然にふるまう
自然に好きになった
■ こんな感じの意味合いでの自然ということで、・・・
■ この他の、いわゆる花鳥風月、山川なども、身近なものとして、ごく普通にとらえてきた。
■ 英語でも、beautiful nature、というような自然の意味のほか、・・・
in the course of nature
a girl of good nature
human nature
■ これらは、本来のまま、性(さが)という感じの方だ。
■ 英語においても、「山川」というような自然観はそんなに昔からあったわけではない。
■ むしろ、人間同士の争い、生存ということへの関心の方が強く、・・・
■ 心に余裕がなく、自然に目を向けるのはかなり遅かったようだ。
■ 現代の日本では、都市化が進み、いわば自然から遠くなったため、
■ 天然自然の意味での言葉としての側面が強くなっているようだ。
■ しかし、人がどのように意識化しようと、人間もまた、自然界のごく一部であるにすぎない。